当塾で、過去に想定外の問題が発生した事例をリポートします。
重症
15人に1人ぐらいの割合で、できるのに、勉強からのリタイアが発生する。
四谷YTテストの成績は良い方で、塾では真面目・積極的に勉強に取り組んでいる。
何も問題ないように見えるのに、
ある日突然、どうしても勉強を続けられないと連絡がはいる。
同学年の子たちの感想
頭が良くて、早くできて、成績も自分より上で、うらやましい、
なんでリタイアーするのだろう・・?
ある日突然そうなるのは、すべて男の子で、女の子はゼロ。
個人差はあるけれど、
女の子は、男の子より生理的に自律していて、
お母さんといくら仲が良く見えても、ゴムのように反発して悪口など言える。
男の子は、お母さんに取り込まれてしまう。
仲が良いのはいいことに見えるのだけれど、べったり依存して自分がない。
文句を言わず、指示に素直すぎる子。
リタイアーではないが、印象にのこる例
すごい昔の対照的な男の子2人、1人は4年から当塾のみのAくん、
1人はうわさを聞いて当塾にかけ持ちで来てたBくん(開塾当初はそういう子がいた)、成績は同じぐらい、
Bくんは母親に素直で夜遅くまでつきっきりで勉強、同学年のママ友たちが「素直で成績いいのでうらやましい、うちの子は・・」と言っていた。
Aくんは塾の勉強の合間にお母さんの悪口をいって”くそババア”とこきおろす(母親はしっかりして、介護をがんばっていた人、後でA君は母親を尊敬していたとわかる)。
入試では、ママ友たちが絶対大丈夫よねとうわさしていたBくんが次々と入試に失敗し、”くそババア”のAくんが全校に合格し70前後の学校に進学する。
保護者の思う通り、隅々まで気持ちよく子供を操ろうとしない。
子に全部やらせたいけど、すっきりしない状態=「半分だけ影響を及ぼす」のが最適解。
その子の生まれつきの資質は、保護者とは異なる、環境を工夫しても、半分しか影響を及ぼせない、
子供の全部を思い通りにしようとすると、子供の資質まで傷ついてしまう。
「遺伝子が異なる親戚の子を預かって大切に育てている」という感覚がベスト。
男の子の場合、親に文句を言えている間は大丈夫だと思われる・・。
軽症
夏休み明けに通塾拒否がおきる。
6年の夏休み明けに起こることが多い、勝負の分かれ目、天王山の夏を家庭でしっかりサポートしたい。
エンジンを回すために必要なことは、「本人に決定させること」
家庭で合意なく、勉強で束縛され続けた結果、その状態を拒否したくなる、が、家庭は子供の居場所で、なくなると困る。
で、塾が嫌になったと言い、通塾拒否の連絡が入る。
5年の夏休み明けでも起きることがある。
塾で指導している間は積極的に質問するような子ばかりで「寝耳に水」という感じで驚く。
対策
夏の勉強以外は本人に決定させているので、根が浅い。(普段の生活行動から操る常態があれば、根が深く、通塾拒否になる)
ケースバイケースだけれど、保護者にいったん勉強から手を引いてもらうことが、改善につながる。
その後の入試では、全校合格や偏差値15以上への合格者も出ている。
「本人に決定させること=アウトプット」の大切さ
伸びる子は、基本でよくわからないと、最初の一歩で”あせる”
できない子は、基本はコピーですませ、応用問題になってから”あせる”
お父さん(お母さん)が受験に前のめりの場合、
子供は敏感にそれを感じ取り、保護者に評価されるべく果実である答えを仕入れる、
そしてよくできることが目的だから、途中は気にしない、果実だけを欲しがる、自慢したい。
納得できなくても、あまり”あせらない”
低学年から、よくわからないのに〇〇中に入りたいと言って周囲を喜ばせる。
果実ではなく、途中の努力を保護者から評価される子は、
基本でわかったフリをして、カンニングで済まそうとしない。
時間はかかるが、自分のアウトプットを大切にする。
当塾で、成績が伸び続ける子はそういう子、4年で50前後、5年で60前後、6年で70前後という子も何人かいたけれど、
すべて文句が言える子で、わかったフリをしない子たち。
早期教育について
日本人は英語を使うのが苦手だから、英語を先に、→これには注意する!
英語は、発音にふれるぐらいがよく、漢字がおろそかになるはまり方はマイナス。
4年から外国語を本格的に習得するのが最も論理力がつくというデータ。
(内田伸子、お茶ノ水女子大教授)によると、
カナダに移住した子が、現地の子と同じレベルの英語読解力に達するまでの期間の調査、
幼児期に移住した子は平均11年半かかった。
最も短期間で達したのは小3まで日本で過ごし、国語の読み書きをしっかり習得した子たち。平均1年半で現地の同学年の子供の英語読解力に追いついた。
最近、英語をフワッと小学校でやり、中学で引き継いで内容を多くしたら、英語のスコアが前より悪くなったというデータが出ているらしい・・。
漢字の重要性
英語や中国語など世界の言語は1つの単語に読みはほぼ1つで単純。
外国人でひらがなの読み書きはできても漢字だけはいつまでも苦手という人は多いが、
それは一つの漢字に複数の読みがあるから(輸入された時代ごとに読みが異なるから)
世界でも難しい、前後の文意によって読み方を変える言語。
算数を教えていて、1つのチャンネルだけでは行き詰まる、他のチャンネル=読みができれば簡単に解けるという状況は多い。
他チャンネルは、漢字の複数の読みと通じるものがある。
タブレットを与え、指先だけで算数を学習していると、
算数の応用問題になり、複雑な線分図を正確に書けなかったり、場合分けをキレイに並べて書くことができず、書く段階で倒れることがある。
漢字の書き取りが得意な子は、そういう状況にはならず、スムーズに書いて考えることができる。
(生まれつきの資質で図形を書けない子は別)
低学年の頃は、心を耕すことが一番効果あり。
本を読んで感動すること。本好きになれば、将来の何百時間の勉強量に匹敵する。
勉強・遊びと分けず、何かに熱中するものを追究すると良い効果。
勉強に移った時に同じような集中力が期待できる。
できるのと、やりたいのは、異なる!
勉強ができるように仕向けても、やりたくない子になれば、失敗。
あとがき
いろんな塾のホームページにはそそるような情報が満載されています。
当塾の特徴は、子供が「本当に」できる状態になるよう、努力しているという点でしょうか。
当塾の卒業生は、その後も役にたったと、わざわざ来塾して言ってくれる人が多い。
インプットの勉強は、燃え尽き症候群になりやすく、入試を終えると、空っぽ状態。
当塾の子は、早く次のことをしたい、という感じ。えー、もう次の勉強してるんですかと驚くことが多い。
自分の偏差値より1ランク・2ランク上の学校に合格するのは毎年のように起きる。
過去問の最低点を一度も越えずに、本番だけ合格する例が出ている。
自分の偏差値以下に不合格の例は、アクシデント以外では発生していない。
家で家族との時間を犠牲にする事がほとんどなく、受験しない子と同じように快適に過ごせた、という感想。
6年の学芸会で勉強そっちのけで主役をやり保護者はやきもき、入試では思わぬ合格、といった例も・・。
卒塾生も社会で活躍する年齢になり、あのイマイチだった子が・・という驚きがあり、
当塾が認知している範囲で、慶應医学部をはじめ医師が4名ほど、2回落ち3回目で50台の中学に合格して医学部に特待合格した子など・・。
東大は3名ほど、他に芸大出身でプロの人もいる。島フクロウのお世話がしたいという人もいて、燃え尽きないで頑張っている人は多い、
そのあとは知らんけど・・みなさん、頑張ってね!