オンライン授業できない!

オンライン授業できない!

オンライン授業花盛り

リモート授業は、技術的には可能。しかし、当塾の個別指導では無理です。
個人の認知・自己肯定感を導き・試行錯誤を促す…個性が異なると指導も違い、リモート一斉指導では無理です。

解法の一斉習得なら、オンライン可能。
学校で、分数の割り算を全員習得させる場合、タイル図などの教材を工夫し、生徒に気づかせるよう誘導。何日もかけて結論に導く。
子供は素直に・文句を言うことなく反応。分数の割り算はひっくり返してかければ良い、という解法を習得する。
その瞬間、試行錯誤は、結果を左右しない過程として忘れ去られ、解く方法だけが脳に残る。
大人が、ひっくり返してかけることの意味をすぐに明確に説明できないという事実。
そういう人は、やり方決まっているんだから、個を無視し、その通りやれよと強制しがち…。

脳は、ラクで効率的なことが好き。
途中は無視しても、最後だけ合えば良い。終わりよければすべてよし。
しかし、入試問題は判断力が問われるもの。(学校側は、ガリ勉くん・ガリ勉さんは欲しくない。対応力のある子を欲しがる。)
そのため、入試問題を工夫し、受験生の判断力を見る。

当塾では、分数という仕組み、例えば1/2って何? どういう大きさ? と問いかける。個の認知・反応はさまざま。
そのうち、人が作った分数のルールへの共感が生まれる。じゃあ、その大きさで1を割ると? 2を割ると? はあ、そういうことかあ~。
(ここで、当塾が教えることはなく、認知を繰り返し確認するだけ。)
ストンと認知が入るので、真似てできるだけの大人になる率は低い。
(割る意味が、あいまいだと、ストンと落ちない。まず、割り算の意味から認知の共感が必要。)

個の認知を導く場合、オンラインでは問題が発生。
…君の書いた、この場所見てごらん! 何か気づかない?
「自分で書いた字を、自分で読みまちがっ…、計算ちがくなった!」
…君の字、くるくる丸まって読みにくいけど、自分で書いた字だから自分だけは読み間違うなよ~。
…ここここ、線が何本引いてあるの? こんな字、日本語にあったっけ?
「ああ~ん、ちょっと間違っただけ」
…どこ見ればいいの? 落書きみたいに筆算があちこちに散らばってて、どういう順番で進むのかわからない。同じ筆算が3~4回もしてあって同じ答えがいくつもある。なんで?

…君の書いた、この場所見てごらん! 何か気づかない?
「あっ! 後ろの)が1に見える」
…それだと、カッコ閉じられないで計算が続いちゃう!
「へへっ」
…君の字、真っ直ぐ過ぎて定規で引いたみたい! 鉛筆の持ち方どうなってる? もっと柔らかく持ってコントロールすべきだよ。
「あ、はい」

このやり取りを、生徒全員が共有する意味がない。のに、皆がそれを見守ることになる。
字の問題がない子には無駄な時間。
手元を映すとなると2カメが必要。

…お茶請け制度って何だ? 内容を説明してよ?
「ええ~っと、なんかそんな感じの…」
…何時代?
「江戸時代ですう~。ああ、少し思い出しました! キリスト教じゃないのを確かめる…」
…何でお茶なんだ? お茶うけってのはな、お客さんにお茶出すときにな、お茶だけだと寂しいからちょっとしたお菓子をだな…
「ああー、お寺ですぅ。寺請制度ですぅ~」

…白菜の生産順位は?
「千葉?」
…千葉の野菜生産は全国トップクラスだけど、白菜って夏・冬どっち?
「冬かな?」
…だったら涼しいところでしょ。
「長野?」
…ほら、覚え方! ハクサイのじいさん…?
「あっ、いばって長生き堂々と。1茨城2長野3北海道だあ~」

オンラインでやれば、誰かが正解を即答して、皆がそれを写して終わり。
対面だと個も真剣に記憶の引き出しを開ける努力をせざるを得なくなる。
オンラインだと、記憶の引き出しが開かないまま、正解を真似ることになる。

Aくん「これを、差の12で割ればいいですっ!」
…うん、そうだね。
Bくん「できましたっ! これ÷12ですっ!」
…これってどこから出てきたの?
「えっ、それは問題の意味からです」
…文章のどこからそうなるの? 筋を言ってよ?
「えっ、だってさっきAくんが言ったから…」
…バカもん、Aくんの真似して、君はやったー!と思うのかい?

オンラインでは、こういう困った状態になります。他の子が何を言っているか、しているか、筒抜けの状態では、個の認知・肯定感・試行錯誤を得るのは難しい。
できる子ほど、問題の設定がどうなっているかを試行錯誤し、できない子ほど、マネして楽をしたがる。

…君はこの問題できたんだから、4~5題飛ばして、これやって! できないところだけをやろう!
「先生、僕も飛ばしていいですか?」
…君は自分で筋を組み立ててないだろ? 次の問題で文意の通り図示してみてよ!
「えーっ、何でですか、同じようにやったじゃないですか?」
…そりゃ、全然同じじゃないんだけど…、やればわかるって。

このように、消化吸収の早い子には、できる問題は時間の無駄で、範囲に関係なく、次のできない課題をやらせます。
逆に、消化吸収の遅い子には、未消化のまま先に進ませることはしません。

「あ~ん、数を読みちがくった! 距離を時間で割ればいいから、割った!」
…いや、そうじゃなくてさ、問題の言葉通り図をかいてさ、どうなっているのか。筋ナシけつ男・筋ナシけつ子じゃ、答えの数字が当たってもダメ。
「~む、ぐふ。」
…む、ぐふ、としか聞こえない! 人にわかるように日本語しゃべって!
「答え合うよ、数字はめたらあもん。」
…いや、その筋じゃ、ある時期から途端にできなくなる。入試では小数・分数の答えなんてざら、当てはめじゃなく、式で筋を書かなきゃ!

「この記述、解答と全然違くないですか? いいんですか、これで。」
…筋・内容が合えばOKさ。
「でも、全然違いますよ!」
…キミね、入試問題の記述の解答もさ、問題集の会社ごとに違うって知ってた? 各塾の解答も、キミから見れば全然違うように見えるよ。
でも、設問の要求から見れば、どれも筋をとらえていてOKなんだよね。
「そう、なんですか? その通りに書かないといけないと思ってました。」
…大人が書くような文章を、子供がそのままマネしたってろくなことないよ。模範解答気にしてたら、キミ何も書けなくなるだろう?
「あ、はい。なんかというか、幼稚で全然自信ないです。」
…まず、思った通りに書く。それが相手に正確に伝わっているかどうか。キミの中にもう一人のキミをつくって、話を知らないキミが理解できるかどうかが初めの一歩。
ほら、ここ、誰が言っているかはっきりしない。語順を反対にすればAが言っているとわかるでしょ。
「あ、そうかあ、それなら直せそうです。」
…設問の要求をひと言で言うと?
「世の中の考え」
…本当かい?
「あ! 世の中の考えをもたらしているものかぁ。”もの”です。」
…世の中の考えと、それをもたらしている”もの”じゃ、全然書くべき内容が違う!

当塾で学習スタートした子は、上のように個別に指導されます。他塾から移籍した子・家庭学習バッチリされた子の中には、自分の認知をしようとしない
・自己肯定感があまりなく・試行錯誤する姿勢が見られない・面倒くさがって、すぐ公式に当てはめる感じが見られます。

…この線の長さは何cmですか?
「数字×数字。」
…ちょっと待ってよ、それをかける筋は何なの?
「前もそうしたから、そう習ったから。やり方だから。」
…ちょっと待ってよ、まず線を引いてみようよ、問題の通りに。
「えーっと、どうすればいいの? 引いたことないから。お手本写してただけ。」
…素直に、問題の通りに、自分の思い通りに引いてみよう。間違えば間違うほどできるようになるから。
「あ、そういえば、前のやり方思い出した! こんな線だ。」
…いや、そうじゃなくてさ。まず問題読もうよ。自分を信じてその言葉通りに書いてみることが大事だよ。
「面倒臭いなあ、早くやり方教えてよ、下手なんじゃない教え方が~。」

…ABの影の先端は、街灯の真下から何m?
「4m。なんで違うんですか? 6mで○mだから、へいは1.6mで○mであってるじゃない!」
…う~ん、問題の要求は?
「あってますよ。何回計算しても間違いないです。」
…問題を、指差し確認しながら読んでごらん!
「あっ! 意地が悪いですね、街灯の下からか~。」
…何が要求されてるかは最初に確認するでしょ。きみ、答え出しだけ気にしてない?

…どうして、ここを下弦の月だと思ったの?
「前そうだったから、図を覚えました。」
…いや、そうじゃなくてさ、太陽の方向違えば月の形なんてくるくる変わるよ。まず、自分を地球に立たせようよ!
宇宙から見るんじゃなくてさ、自分を18時の地球に立たせる。すると、太陽の側が光るから、上弦の月だよね。
問題はわざと左が太陽にしてあるけど、右が太陽の時、月の満ち欠けを地球から見て頭に入れようね!
「えっと、東って北を背にしているから〜」
…いやいや、四方位からの推理は時間がかかるし、間違いやすい。地球の回転方向をみれば、いつも回る方向が東だから簡単だし、間違えないだろ?
「あ、ほんとだ、楽で早い。」

「次の問題は変です。地面の影で、上の設問と同じように数字出しました。なぜ間違っているんですか?」
…どうして、そういう形になるとわかるの? 街灯から光出るんでしょ! 影をかく前に、立体の見取り図でだいたいどうなっているか調べないの?
「だって、前もそうだったんだもん。面倒臭いなあ。Aに当たる光線が上だから、Bも同じじゃないですか?」
…それだと、平行線でしょ。街灯から光が出るんじゃないの?
「こうですか。」
…そんな大ざっぱな引き方、定規で引いてね。
「こうですか。あ、じゃ答えの数字わかりました。」
…様子がわかったら、どうして平面に影をかいて長さを確認しないの? その図は大ざっぱすぎる…。
「かいた! わかった、影は台形になる。6mと4mだから横の比は3:2で、答えの数字は○だ。」
…どうしてその数字になったの? 根拠となる筋を言ってよ。
「え? 前もそうだったから。」
…それ、台形の辺と上の三角形の辺を比べているのが、君の筋なんでしょ? どうして台形と三角形が相似形?
「(ショボーンとして)あっ、そういえばそうだ。三角形同士の相似だから、3:5だ。」

長い間のマネ学習が板につくと、それをくつがえすのに長い期間・労力が必要になります。そうなる前に、当塾の門をたたいてほしいものです。
当塾では、慣れるまで少し大変かもしれませんが、慣れると大変元気に勉強できます。来塾した時よりも、長い時間勉強して帰る時の方が元気だ、ということがよくあります。口コミで半信半疑で通い、こんな難しい勉強しているのに楽しいと言って帰ってくるのは驚きです、という感想を頂くことがあります。それは、やったー感!=自己肯定感が随所にあるので元気なのです。

大山塾ニュース

満点賞ラッシュ(コロナ自粛)
過去、一度も満点取っていない子達が、6月ぐらいから四谷のテストの算数・理科で満点を取っています。
ちなみに2020年の卒塾生は、3年間3人でわずか1回。1つのミスもなく、満点を取るのは難しい…。
今回は、算数の満点が2回、過去問入れると3回、理科の満点が1回、トップ賞1回(C)で、わずか1ヶ月の間に5件も集中するのは異常。
当塾はA会員が多いのが普通なのに、現在A会員がいないのも珍しい。
現在、YT生は5人で、60%の割合で満点賞。(他の2人も偏差値55〜60)

塾での指導は、前と変わらず。
コロナの影響で、他塾の子がリモート授業しかできず差がついたのか?
しかし、それなら低い点数で順位が高いはず。問題の難易度が同じで満点なので、実力だと思われる。

2ヶ月ほど学校が休みで、1:30から塾で教える時、脳が疲れておらず新鮮だな~と感じることが多い。
学校があると、午前中、無意識のうちに気疲れというか、脳がエネルギーを使っていてキャパが少なくなっている。
消耗しないで塾に来て勉強し、早めに帰り、よく寝たことが大きいかな、と推論していますが、仮説です。
そのうち、普段通りになると推測しています。

算数の満点取るなんて、他塾生から見ると、よほどガリ勉していると思われそうですが…、当塾は算数の宿題ほとんど無し。
家で算数何もやっていない状態なのです。

大山塾